自分

ゆっきゅんオフィシャルブログだよ

海に浮かぶ鳥と場所

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昨日はヘヴンズストーリーという2010年の映画を見に行きました。映画芸術のベスト1になっていたのを読んで気になって気になって、大好きなシネマクレールという映画館でやっていたのに、受験生だったから行けなかった。全9章4時間38分というスケールの大きなこの映画はDVD化されず、年に一度K'sシネマで1週間公開されるというのをしているらしい。やっと見に行けた、東京に来てよかったねー年末にもずっと見たかった映画が見れるしよかったよかった。

なんだか最近、映画も好きだけど映画館も同じくらい好きだなということを思う…

ぼくは自意識が過剰です。ゆっきゅんであり続けてしまうんですね。本当の自分じゃないとかいうことでは全然なくて、見られてる意識がずっとある。心がゆっきゅんを着てるというか。

でも映画館に入って上映前に照明が消えて真っ暗になって〜この瞬間がマジでガチで大好き〜映画が始まると心を裸にされたような気持ちで映像と向き合う感覚になるのです。そして支配してくれる。常に注意散漫なぼくですら集中せざるを得ない。ああ気持ちがいい!!!!!!!!!映画をできるだけみたい


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ヘヴンズストーリーは、家族を殺された少女、家族を殺された男性、殺した若い男、復讐屋さん、たちの絡み合う運命、罪と罰 そして死と生、もっと言えば殺しと生を描いた作品です。(あらすじ話すのが苦手なんだけど今回は4時間半あってまとめきれないって理由で逃げ切りたい)

私は家族を殺されたことはない。誰かを殺そうとしたこともないし、誰も殺されないでほしいと願っている。じゃあこの映画は他人事でスクリーンの中で済むお話か、と言われればそうではなかった。普通の人が、突然喪失に向き合うことになるのだ。普通に暮らしていたかったのに。こわいよ

この映画では全ての人に家族がいる/いたということを描いていた。残された家族の苦しみはもちろん、殺した人にも家族がいたし、愛してくれる人がいる。復讐屋(殺し屋)には息子がいる。死を悲しむ人が誰にでもいるってこと。
それがポイントとなって物語が大きく動くんですが、そこが核だった。誰しも孤独に生きているけど、誰も一人で生きていけないと思った。自分の家族について考えるのはまた今度??

ロケ地の全て、世界の果て感が異常だった。山の中の廃墟も、住宅街も、海も、土地の心が荒んでいるというか疲れきっているように見えた。生気がまるでなかった。
ほとんどが曇天下での撮影だった気がするけど、青空を映すシーンでは鳥が飛んでいた。バラバラの場所で進んでいく人生でも、空はつながっているという記号と解釈した。空はつながっている???というのは希望でもあり、絶望でもある。同じ空の下で、今日も殺人が起きている。それが現実。上手い。

映像の点で言うと、クローズアップで追いかけているのが気になった。登場人物たちは、歩き、走り、追いかける。それを観客が追いかけて見るようなカメラワークが秀逸だった。追いかけて追いかけて、物語はどんどん進み、どこまで連れて行かれるのと不安になるほどだった。

僕は未熟だから、まだこの映画のことも人間が生きることも全然わかっていないんだろうな。来年もまた見に行きたいです。


映画見ながらロケ地どこ!?ロケ地どこよ!?ってなったの楽しかったので来年は好きな映画の聖地巡礼したい!ジョゼと虎と魚たちしたいし、紙の月したい。
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これ、空気人形のロケ地だって後で気づいたの、うれしい。

で、
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このロケ地の話ですが、下妻物語好きすぎて下妻市までロリータ着て行きました。最高でした。26日18:00-トークショーで話すので来てください。

作り終えて気づいたことですが、田舎、都会、海、森、洋館、白スタジオ、って場所という場所を網羅してしまったようです。世界の場所マニアに人はぜひお買い求めください。


写真展お待ちしてます?
最後まで読んでくれてありがとう?



おわり