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ゆっきゅんオフィシャルブログだよ

サイレントマジョリティーがめっちゃ好きという話

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4月6日にリリースされた欅坂46さんのデビュー曲『サイレントマジョリティー』。え、あの、名曲すぎでは?都会を早足で歩きながらリピートでずっと聴いている。

 

まず、サイレントマジョリティーとは「公の場で意思表示をすることのない大衆の多数派。1969年にアメリカ大統領ニクソンが,声高に政府批判をする者は少数派であるとする意をこめて言った語。」のこと。歌詞の言葉を一部用いて言うなら、NOであるのにYESと言い、誰かと違うことをためらう、群れの中に紛れたOne of themのことだ。

 

そのサイレントマジョリティーに向けて彼女たちは歌う。「君は君らしく生きていく自由があるんだ」「この世界は群れていても始まらない」「ここにいる人の数だけ道はある」「さあ未来は君たちのためにある」。自由は孤独を伴うが強い意志を持って自分の人生を歩めというメッセージに、我々は元気づけられ、奮い立つ。

 

さて、曲単体で聴いても名曲であることは確かだが私はこの曲の構造に注目したい。

初めてこの曲を聞いたのは先にあげたMVだった。夢と希望ではなく、現実と怒りや決意のようなものが、曇天を自転車で疾走する少女の姿とイントロから伝わってくる。歌が始まりパフォーマンスの舞台は夜、渋谷駅の工事現場。誰の名前も知らないし見分けもつかないが、センターの平手友梨菜さんの儚くも鋭く強い瞳には心を射抜かれた。戦いが始まっているということが伝わる素晴らしいMVだ。しかし私は疑問にも思うのだった。「個人の自由」を歌っているが、自由を奪われた軍服のような衣装で軍隊のようなダンスをしている。彼女たちが1人1人自由なポーズを決めるのはサビの最後の「サイレントマジョリティー」という歌詞の部分のみである。超かっこいい!けどなんだか入り組んでいる、と思った。

 

私が強く惹かれる理由はこの『サイレントマジョリティー』の構造にこそある。アイドル作詞家の仕事って、これだよね!と思う。私が言いたいことをわかりやすく言ってくれているツイートがあるので引用させていただく。(大注目アイドル、クマリデパートの衣装も手掛けているファッションブランドONLY CHILD。)

 

 

……マジそれなんです。ファンや社会に伝えるためだけじゃない、彼女たち自身へのメッセージとして歌詞が機能しているのが最高。それが愛だろ。

 

あくまで私の解釈だが、「似たような服を着て似たような表情」をしているのは欅坂46で、「群れ」が指すのは欅坂46、置かれている場所だ。「見栄やプライドの鎖に繋がれたようなつまらない大人」は彼女たちの生きる世界に大勢いることだろうし、支配しようとする大人がいるだろう。そして先を見れば乃木坂46というお手本がいて、これから先 何万回も比べられる。秋元先生はデビュー曲でそんな現実をつきつける。彼女たちはこの歌を歌い続けなければ乗り越えられない現実が待っている、ということをはじめから告げているとも言える。

 

軍服のような衣装と軍隊のようなダンスが示すのはつまらない大人たちの支配下にあるサイレントマジョリティーそのものだろう。いま、大人たちや48グループ、乃木坂46があってこそデビューした欅坂46。メンバーのことを詳しくは知らない私からすれば誰もが「One of them」である。彼女たちはこれから定められたレールを行き、群れて、「誰かの後 ついて行けば傷つかない」を選ぶのか。それとも1人1人が「誰もいない道を進む」のか。無論後者になれという思いで秋元先生はこれを書いたのだ。また、「ここにいる人の数だけ道はある」という歌詞は、今は目立つ位置にいないメンバーに強い希望を与えているだろう。

 

このように『サイレントマジョリティー』はただ我々を勇気付けてくれる楽曲であるだけではなく、大人たちに支配されるであろう大人数アイドルグループが"強い意志によって勝ちとる個人の自由"を歌うという作詞家の愛の構造により最高さが何層にも重なって最強のデビュー曲になったのではないかと思う。

 

欅坂46さん、この曲のこと以外何にも知らないですがこれからが楽しみです!